NORの目に映る世界。 NORというフィルターを通すと、こんな風になってしまうんです。 子供の頃は、汚い街だと思ってた。 大人になって、儚い街だと気がついた。 それならいっそ、浮かれて暮らそうじゃないか。 無情な現を嘆きながら。

2012年04月30日

Give me CHOCOLATE!





青い眼をした青年は
ポケットから一つ
チョコレートを取り出した


たった一つのチョコレートが
大きな未来に繋がるとも知らずに…










かつて米軍によって占領された横浜では、子供たちが進駐軍に群がった。

「ギブミーチョコレート!」

片言の英語で進駐軍の操作するJEEPに近寄り小さな手を差し出す。
彼らはもしかしたら、何気ない気持ちだったかも知れない。
鳩や野良猫に餌をあげるような、そんな些細な気持ちで。
しかしその小さな甘い塊は、貧しい日本の子供たちにとっては最高の贅沢だったのかもしれない。

フェンスで区切られた戦勝国と敗戦国…
子供たちは「小さなアメリカ」となったフェンスの向こう側に大きな夢と憧れを抱いた。






神奈川県立歴史博物館では、4月21日から6月17日まで約2ヶ月にわたり「ヨコハマ・ヨコスカストーリー」と銘打って、戦後の横浜資料を展示しています。
民間貿易が再開された直後の品や、当時莫大な人気を誇っていたブリキのおもちゃ、空襲によって焼け野原になってしまった市街地の写真など、今に至るまでの歴史や軌跡を辿ることが出来る展示会です。


目的だった場所を変更して急遽この展示会に足を運んだわけですが、横浜大好きの私たちにとっては有意義な時間となりました。
戦後を経験したお爺ちゃんに絡まれたり係員に怒られたり…ww
多少のハプニングにもめげず、終始楽しめたのもひとえに相方のお陰でしょう。


博物館のお土産コーナーで買ったHERSHEY'Sのチョコレートを齧りながら、唐突に、展示されていたスカジャンを思い浮かべました。

「スカジャンといえばプリンスだよ!」

ほーかほーか、プリンスか。
モグモグ…
そう言えば横須賀って行ったことないのよねぇ
モグモグ…
どぶ板通りって、どぶなのかしら
モグモグ…
あたしはあれがいいわ、鷹?鷲?
モグモグ…
進駐軍の着てたスタジャンに、修理のついでに刺繍したのがスカジャンとか言ってたわね
モグモグ…
スタジャンとスカジャン…ぷぷっ♪なんかおもしろーw
モグモグ…
モグモグ…
モg…
ぎゃああ
完食しちゃったわよ










あんた


あの子のなんなのさ…



  


Posted by NOR at 01:07Comments(0)