NORの目に映る世界。 NORというフィルターを通すと、こんな風になってしまうんです。 子供の頃は、汚い街だと思ってた。 大人になって、儚い街だと気がついた。 それならいっそ、浮かれて暮らそうじゃないか。 無情な現を嘆きながら。

2012年03月21日

押す力ってすごい強いんだぜ。





君が恨めしそうに空を仰ぐから

その背中蹴飛ばして



「はやくいけ」




笑うよ











自由奔放に生きてきたあたしは
自由奔放に生き過ぎてきたことを今更ながら気付き、後悔したわけ。

人並み程度にオイタもしてきたし、真面目に勉強に勤しんだ時代もありました。
が、趣味に明け暮れ定時制の高校すら留年退学する始末。

「今時中卒なんて流行らねぇんだから、高校くらい卒業しとけ」

退学届けを出しに行ったら、数学の出来ないあたしを目の敵にしてた数学の先生が背中越しに呟いた。
あまりにもボソボソ言うから一瞬、空耳アワーかと思ったっつのw
声張れよ、とwwww

そしたら何故か副校長がやってきて言う訳だ。

「いつでも戻っておいで。やり直すチャンスはどこにだって転がってる」

アホかとwww
誰が好き好んで無駄な4年を過ごしに来るもんかとwww
やかましいほっとけボケェくらいの勢いのことは思ってました。
思っただけです、言いませんけど。
ヘタレですけど。





ごめんなさい先生。
やっぱり高校くらい卒業しておけばよかったです。
ちゃんと真面目にお勉強するべきでした。

ワタクシ、27にもなって

「ユダってなに?」

とかわけのわからん質問をしてしまいました。


なに?
じゃねーよwwwww


「何した人?」くらいのことは言えっちゅー話。








数学が嫌いってだけで先生のことまで嫌いになってしまったNORですが、彼に言われた最後の一言は多分忘れないと思います。




登れない壁はない
どんなに高くても、よじ登れないほどの壁が聳えるほど人間の人生ってのは厳しくない
かといって簡単に飛び越えられるほど甘くも無い
絶妙な高さが、絶妙なタイミングでやってくるもんなんだ
登れ
爪が剥がれる程必死でな
そうすりゃ前は見えるもんだ



背中越しの声は、今でも確実にあたしの背中を押してくれるのですよ。
思い悩んだときは、必ずこの言葉を思い出すんですもの。
アンタのどや顔が目に浮かぶわwwwww







先生、葬式行ってやれなくてスマン。
そうなってしまったことすら知らなくてスマン。
知ったのは、あなたが死んだ1年も後だったよ。
あなたはもう忘れてるかもしれんが、あたしは忘れたくても忘れられんのだよ。
数学が嫌いだったことも、あなたを毛嫌いしてたことも。


あなたはあたしの大嫌いで大切な恩師だよ。

どうもありがとう。  


Posted by NOR at 03:50Comments(0)